KDOU認定デザインビジネスプロデューサー制度
制度発足・認証式のご報告
2009年10月23日[金] エル・おおさかにて
冒頭、越田理事長は、
「35年前から先輩達の悲願であった”デザイナーの格付け”という公的資格への一歩を踏み出すものです。
それは、ほんのささやかな一歩ではあるが、勇気ある一歩である」と挨拶しました。
いままで多くのデザイン事務所がやってこられたのは、
自動車産業に代表されるような、日本型ピラミッド産業構造の中に組み込まれた中で
「JAPAN as NO1」と言わしめた護送船団ビジネスモデルにたまたま便乗して来たものです。
しかし今、そのビジネスモデルは急速に新興国に移行し、政治は日本のグランドデザインはおろか、
十分な景気刺激策すら打ち出せないのが現状です。
そのような中、関西の一デザイナー組合が、デザインビジネスをプロデュースによって、
新たな市場を創造してゆくことを社会に表明した、ということは勇気に値します。
元来、関西のデザイン事務所は多くの中小零細企業と関わってきた歴史があり
その中で自らがプロデュースして独自のビジネスモデルを築いたケースもあります。
単なるデザインサービスの枠を超えて、デザインでビジネスをプロデュースするという
プロデューサー宣言はむしろ自然な流れだったのです。
そして、もう一つの勇気は、そのプロデュース能力の研鑽を自らに課したということです。
経営戦略レベル・経営戦術レベル・デザイン専門性レベル・コミュニケーションネットワークレベルの4段階において
年間12回の継続的専門能力開発研修制度がそれです。
各人が持つデザインのコアコンピタンスを冷静に見つめなおすことで、何が自分に足りないスキルなのか、
新しいビジネスモデルの糸口は、そのために使える制度は、などなど、組合員自身が必要と思われる研修を行う、
生きた研修制度です。
こういう時期だからこそ、新たなデザインビジネスのスタイルを構築するチャンスであると受け止め、
このデザインビジネスプロデューサー制度を推進してまいります。
今後ともご支援、ご協力のほど宜しくお願いいたします。
常務理事 木下孝広(KDOU PDB 制度委員長)
認定授与式-1
認定授与式-2
意見交換会
交流会